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名古屋市千種区の覚王山エリアにある住居・テナントの複合施設「クロスオーバー21覚王山」2階フロアに、新たな多世代交流拠点が誕生した。その名も「LDK覚王山~まちのツリーハウス」。 「健康」、「癒やし」、「学び」がテーマとなる店舗や施設で構成されている。また、小さな子供を持つ母親世代がゆっくり時間を過ごせるようキッズルームも設けている。
「クロスオーバー21覚王山」を所有しているむさしコーポレーション(名古屋市中村区)の代表取締役・横山篤司氏は、テナントリーシングをはじめとして空室解消のためにさまざまな方策を講じたがなかなか奏功しなかった。そこで着想したのが「コンセプトのある空間づくり」。
横山氏は、自身が主宰する「不動産オーナー経営学院(REIBS)」の運営メンバーなどに相談し、空室解消プロジェクトチームを結成し、コンセプトの企画づくりからスタートした。プロジェクトは平成25年5月から開始、およそ半年かけてコンセプトづくりやテナントなどを募集。
コンセプトづくりに欠かせなかったのが、代表・横山氏の妻である幸子氏(むさしコーポレーション取締役)の存在だ。幸子氏は平成25年1月に長男を出産し、自らの子育て経験や、子育て支援団体との交流で子育て仲間からのを聞くことにより「子育て母親世代が求める機能を集めてかたちにできたら」と考えた。その発想をもとにできたコンセプトが多世代交流拠点だ。LDKにはダンススタジオやデイサービス、子供向け英会話教室が入るほか、オープンスペースにはブックカフェやイベントスペースがある。
また、2階に生活を充実させる機能が備わったことにより住居(3階以上)の入居者の満足度も向上させられる。横山代表はこのことについて「ソフトリノベーション」という言葉を用い、「工事が終わったらそれで終わりというようなリノベーションではなく、リノベ効果が継続するように」と定義した。
(週刊ビル経営2015年10月19日号掲載)